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あかつきの現状(12/7)

金星周回軌道に入るための逆噴射中に金星の陰に入ったんだけどそこで何らかのトラブルが発生した。陰から出てきたら中利得アンテナ(MGA)で信号を受信するはずだったのに信号が来ない!

探査機側に送ってあった自動シークエンスでMGAから全方位に発信する低利得アンテナ(LGA)に切り替わり10時28分あかつき発見。ここで発見できたって事は当初推定された軌道からそれほど離れていないって事だろう。

その後なんとかLGAからMGAに切り替わったが通信が確立できなかった。
12時59分。自動シークエンスにより再度LGAになる。
LGAから送られてくる電波のロックが出来ないのでデータを受信しているだけ状態。
って事はLGAはビーコンモードでなくテレメトリモードだったんだな。1bit通信しか手段のない危機的状況じゃない。

14時。日本から金星が見えなくなるのでうすださんからアメリカDSN(ディープスペースネットワーク)のマドリッド局に地上局を切り替え。
セーフホールドモード(安全待機状態で太陽方向を向いてスピン回転を行い電力が途切れないようにする)になったため10分で1回転をしている模様。

あかつきに信号を送るが反応なし。
予想軌道にあかつきがいなかったためマドリッド局のアンテナが違った方向を向いていたらしい。中村PM曰く「天気予報と同じで間近の予想は当たるが離れるほど予想しづらい」

21時頃。再計算した予想軌道に信号を送信。MGAへの切り替え成功。しかしMGA(512bps)では10分に40秒しかデータが拾えずデータもブツ切れなのでLGA(8bps)に切り替えテレメトリデータをダウンロードすることに。
ダウンロードに1時間かかるので受信は次のゴールドストーン局で行う。

22時頃地上局をゴールドストーン局に切り替え。テレメトリデータのダウンロードを行う。


今後はテレメトリデータの確認。
ドップラーシフトにより位置確認(金星周回軌道投入確認)
3軸制御の復活
軌道修正(8日中に行わなければならない)
逆噴射時のデータ回収。高利得(ハイゲイン)アンテナでないとダウンロードできないくらいデカイデータらしい。

逆噴射時間が既定の8割程度でも40時間の金星周回軌道には乗れるらしい。(本来の計画は30時間)
それを考えると周回軌道には乗れたけど予定とは少し違う。ってところだろうか?明日中に軌道確定して3軸制御が復活したら軌道修正は可能だろうからなんとかなるかな?


8日中になんとかしないと最悪は魔の12月9日にイヤな記者会見がおこなわれてしまうかもしれない。

2003年12月9日 火星探査機「のぞみ」の火星周回軌道投入を断念。
2005年12月9日 小惑星探査機「はやぶさ」の通信途絶。

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