« あかつき11時会見のまとめ(12/10 12:46) | トップページ | 社員だよ全員集合(12/11) »

新聞記事は説明不足(12/10)

ツイッターからの速記情報だと書き間違いもやっぱりあるよね。
って事でわりとまともな先日の記者会見情報

http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2010/12/121011-303f.html

ニュース記事でわからんところのまとめ記事のようにマイミクさんに言われたw
そんなつもりないんだけどなぁ。自分で書き込むことによって情報整理しているだけだったりする。
けど、せっかくなのでエンジンについて語ってみようと思う。


人工衛星や惑星探査機のエンジンに使われているのはヒドラジンと四酸化二窒素によるハイパーゴリック推進剤が多い。
推進剤=ヒドラジン
酸化剤=四酸化二窒素
日本の宇宙機はこれだと思ってまず間違いない。ってかオレが不勉強で他をしらないだけw
ハイパーゴリックってのは二つの液体を混合させると化学的に絶対爆発させる現象だと思って特に間違いはない。ってかオレの理解はその程度。
複雑な構造は壊れやすく、単純な構造の方が壊れにくい。ってのは基本だ。
ヒドラジンと四酸化二窒素を吹き出して接触させると必ず爆発する。そして爆発に方向性を持たせてノズルを付けると・・・・・単純確実なエンジンの出来上がり♪
宇宙機のエンジンはこのような方式を取っている。

地球上ではこれで簡単に作れるが宇宙用にはもうひと工夫が必要になってくる。
無重力なので燃料が下に落ちて来ないのであるw
無重力だからあたりまえだろ!と言われそうだけど地球で実験しているとなかなか気づきにくい当たり前の物理現象。
では、どうやって燃料を送り込むか?

燃料を出したい方向の逆方向からヘリウムガスを送り込むのだ。
ヘリウムガスを送り込むと燃料室で液体になっている推進剤(酸化剤)が押されて反対側にある吹き出し口方向に押しやられる。結果、燃料は吹き出し口から出てくる。


今回のあかつきの現象は「ヘリウムガスが想定の出力を出さなかったので燃料をノズルに押し出さなかった」って事だ。
通常なら一定の圧力が燃料室に送られるはずなのに送られず時間が経つごとに圧力低下。エンジンに燃料が送られないので酸化剤だけでは化学反応を起こさずどんどん推力が落ちてくる。ここで自動判断でエンジン停止をした。

エンジン停止の理由は解明されたんだけど、その後の42°回転の理由がこれでは説明できない。
しかも姿勢制御系のスラスターも同じところから燃料送っているんだけどそちらは計算通りの推力を出している。

可能性としてはヘリウムガスを送っている配管が目詰まりおこした。ってことなんだけど目詰まりを起こしそうな構造物がないのと姿勢制御スラスターの動作が説明つかない。
そしてエンジン停まったけどそれだけでは他の方向に動いてしまう要素が見当たらない。これはダウンロードしたデータから調べなければいけない課題だ。





記者会見を生で見ると報告をされている先生たちのわかりやすい説明が非常に面白い。そして自分自身の知識とすり合わせて想像を膨らませられるのは耐え難い快感だ。
非常に楽しい知的好奇心の満たし方だ♪

|

« あかつき11時会見のまとめ(12/10 12:46) | トップページ | 社員だよ全員集合(12/11) »

宇宙関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149682/50285579

この記事へのトラックバック一覧です: 新聞記事は説明不足(12/10):

« あかつき11時会見のまとめ(12/10 12:46) | トップページ | 社員だよ全員集合(12/11) »